砂丘にて。
近況です。
過日。諸事情によって結婚のお祝いができていなかった大学時代の友人Kaeのところへ行ってきました。当時いっしょにつるんでいた盟友Shiniとともにひさしぶりに三人での再会(十年ぶりくらい?)。あの頃のように、おいしい焼鳥屋(@綱島)で生ビールをかっくらいながら愉しくアホみたいに笑いました。その後、Shiniとともに新婚のKaeの新居にお邪魔して、旦那様も加わって飲み直し。本当に懐かしく、愉しい時間でした。まあちゃん突然の来訪失礼しました。
Kaeはあいかわらずビールをたくさん飲んで、よく笑っていたけれど(人間の最大の魅力はどれだけ笑っているかです)、その笑顔の一枚裏に、あの頃はなかった影を発見して、時の流れを実感しました。彼女もまた、他の多くの人がそうであるように、何度かの冷たく暗い「いやというほどの夜」をすごして来たのでしょう。そういう旧友が今、笑顔で生涯の伴侶と同じ道を歩きだしたということは本当に嬉しいことです。こういうときに何度も心の裡で頷いてしまうのだけれど、ホントに、友人の結婚というのは僕を勇気づけます
過日。仕事で鳥取を訪れた折に、時間が余ったので鳥取砂丘へ行ってきました。我が国で唯一、砂漠にちかい閑寂を味わえるところだという認識のもとにわくわくして訪れたのですが、当初の感慨は微妙でした。
『砂漠』でなく『砂丘』というように、敷地面積が予想をはるかに下回っていて、ああ、こんなもんなのか、というトホホ感がまずたちあらわれ、平日ということもあってかほとんど誰も利用しようとしないラクダや馬車のウマの寂しげな瞳がトホホ感を増大します。観光地なので平日といえどもちらほら人が歩いていて、それもトホホです。
人がわんさかいれば観光気分になれるけれどそうではないし、人っ子一人いなければ白い空と黄色い砂の世界に一人佇む非現実的な世界を満喫できるのだけれどそうでもないし、風景も気分も中途半端なまま、裸足で砂の丘陵を登りました。
で、頂で、息を呑んだ。ハハハハ、と力なく笑いがこぼれた。
世界が唐突に姿を変える一瞬を、ひさしぶりに味わった。
砂丘の入り口から眺めた景色は、遠近を確かめる対象物がないためにひどくあっけなく見えたけれども、実際にその砂丘を登ってみるとかなりの距離と傾斜があって、頂上に着く頃には息も絶え絶え。で、期待もせずに頂に上がると、眼前に広がるは広大な海。そして、一歩でもまちがえればすぐさま墜落していまいそうなほど急傾斜の砂浜。ありがとう。
なるほど、ありがとう。こいつあ、なかなかの絶景じゃないか。
年齢を重ねると、静かに訪れる感慨のほうが深いことに気がつく。唐突なインパクトは、それほど深く刺さらない。砂丘頂上から眺めた光景は、そんなふうに静かに僕の記憶の一葉となった。
お土産屋の観光バス駐車場に駐めていたトラックのところに戻ると、隣のバスからおっちゃんたちの酔客が集まってきて「おう、湘南ナンバーじゃねえか」「何時間かかるんだ?」「何泊するんだ?」「俺たちは浦和から来てんだ」などと話しかけてくる。てきとうに話を合わせて、作業ズボンに入り込んだ砂を払って、県道へ出る。夕方になっても淀みのない青空が、なぜか僕を元気づける。おセンチで恥ずかしいけれど、長距離の時はいつも思う。旅路の果てはいつも我が家。旅の孤独は、すこしだけ人を優しくしてくれますよ、ホントに。
過日。盟友Daisaku&その妻Yurico&彼らの天使Ricoが来訪してくれました。Ricoはとっても可愛かったけれども、我が家の三兄妹にはかないません(そういうものです)。
その折にDaisakuに昨今はまっている音楽を教えてもらったのだけれど、Jamie Cullumにはやられました。世界的にはJazzというジャンルで取り扱っているらしいけれども、彼はもう、完全にポップで、いい意味でも悪い意味でも安っぽくて、まさに僕好みです。
至極簡単に誤解をfuckして言うと、まあJazzなんだけど、全体的なflowはNirvanaとかUKロックで、ピアノとヴォーカルはたしかに秀逸で、顔はイングランドのジェラードとかガスコインとかの伝統的な造形にもののけ姫の米良さんを混入させた感じです。
まあでもなあ、僕の場合、何がどうであれ、声に艶さえあれば泣いてしまうのでね。彼のハスキー部分で射精しますけど。
今後はもっとはっちゃけてJazzにとらわれずに飛んでほしいけれど、ピアノでいえばBen Foldsとかと境界を明確にしないとねえ。
ふう。さて今日も本題に辿り着かなかったな。
村上春樹が存在しない小説の世界を書きたかったのだけれど、それはまた後日。週末をバカにしないでね。笑ってね、いつもよりも。ciao!
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